まずはこちらの敷地測量図をご覧ください。そう、一般的に「旗竿地」と呼ばれたり、業界では敷延(しきえん)などと呼ばれる形状の土地になります。
この形状の土地のデメリットとしましては、道路に接する幅が限られているために通常の共同住宅を建築することが出来ないという点が上げられます。
その反面メリットとしては相場に比べて土地の価格が安いという点が上げられます。地域によっては相場より2~3割安い価格で売られていることもありますので、実際の建築計画によっては全体のコストを下げられることも予想出来ますので、ここでもやはり設計力や企画力が大変重要だということになります。
1階平面図ですが、8戸の玄関が並んでいて、さらに階段がひとつあり、合計9戸の多世帯住宅になっています。
これが「長屋」です。
長屋というと、何となく古くさいイメージかもしれませんね。確かに昔からある形式なんですが、現代のマンションが出来る前は街のあちらこちらにありました。なるべく建築コストを下げながら多世帯で暮らすための発想が長屋という形になったのではないでしょうか。
今回はそんな長屋を現代にアレンジし、本来なら共同住宅の建築が不可能な土地に収益を目的とした多世帯住宅を実現した例です。
間取りを工夫し、限られたスペースで特色のあるプランを考えました。
賃貸住戸の商品価値を高めるための各種設備機器。お陰様で旬ではない時期にもかかわらず、引渡前に半分以上が決まってしまいました。
さて、賃貸経営で大切なのはこの物件の収支です。今回ももちろんオーナー様に喜んでいただける数字になっておりますので実現しているわけですが、それも土地が「旗竿地」であるために有利な価格で入手出来たことと、そこに「長屋」を実現した建築計画が功を奏したと言えます。
もし安定した賃貸経営にご興味があり、詳しい数字が知りたいという方はお気軽にお問い合わせください。